ElectronのBrowserWindowのライフサイクル
Electronアプリを作る際はBrowserWindowを使うことが多いと思います。
BrowserWindowは簡単にWebページをWindow内で表示することができるコンポーネントです。
そのためウィンドウアプリを作る際に必ず使う登竜門のような機能です。
このBrowserWindowの各種イベントがどのタイミング発生するかをまとめました。
また、BrowserWindowのライフサイクルはElectronのライフサイクルと密接な関係がありますので、Electronのライフサイクルを含めた形で紹介します。
Electronのライフサイクルについてはこちらを参照してください。
ライフサイクル
platform依存のイベントを除いたライフサイクルは次のようになります。 青色:BrowserWindowのイベント オレンジ色:appイベント
イベントの詳細
各イベントの詳細は次の表のようになります。
イベント | 詳細 |
---|---|
page-title-updated | ページのタイトルが変更された時のイベント |
close | Windowが閉じる時のイベント。閉じられる直前に呼び出される。 |
closed | すべてのウィンドウを閉じたイベント。 |
unresponsive | ウェブページのレスポンシブでない状態になる時のイベント |
responsive | ウェブページのレスポンシブ状態になる時のイベント |
blur | フォーカスが外れたイベント |
focus | フォーカスがあたったイベント |
show | ウィンドウが表示された時のイベント |
hide | ウィンドウが非表示された時のイベント |
maximize | 最大化された時のイベント |
unmaximize | 最大化を解除された時のイベント |
minimize | 最小化された時のイベント |
restore | 最小化から復帰した時のイベント |
resize | ウィンドウのサイズが変更された時のイベント |
move | ウィンドウ の位置を変更した時のイベント。位置が移動が終わったタイミングでイベントが発生する。 |
enter-full-screen | ウィンドウをフルスクリーンにした時のイベント |
leave-full-screen | ウィンドウをフルスクリーンを解除した時のイベント |
enter-html-full-screen | HTMLでのフルスクリーンを要求した時のイベント |
leave-html-full-screen | HTMLでのフルスクリーン解除を要求した時のイベント |
show、hide、unresponsive、responsiveはイベントとして定義されているがMacで動作確認したが、実動作では確認できませんでした。 特に注意するべきことはBrowserWindowのshowとhideを実行したとしてもイベントが発行されませんでしたので、API名とイベント名は紐付いていないので注意してください。
サンプルコード
動きを確認するサンプル